1. 趣旨
- CAEソフトの普及に伴い、材料力学を受講したことのないエンジニアが強度解析をしている場面が増大している。
- しかしCAEソフトはどんなに出来が良くても使い方を誤ると途方もなく間違った結果が得られたり、そもそも結果さえ得られない場合もある。
- また、結果自体は正しくても、評価を間違えて妙な設計をしてしまうことがあり得る。
- この研究会ではそのような誤謬に陥ることを避けるために、材料力学を簡単に分りやすく習得することを目的とする。
- その際に式を用いて理解することを絶対とせず、まず材料力学の勘所を教室でも扱うことの出来る物を用いて実際に体感して「なっとく」することを趣旨とする。
- またその理解を助けるために補助的に有限要素法ソフトを用いることとする。
2. 対象
- 材料力学の講義を受講したことがないエンジニアでCAEソフトを用いて強度解析、強度設計を行っている人を対象とする。
- 材料力学の受講経験者で「消化不良」の方も対象とする。
- 募集人員 20名
3. 講義運営方式
- 講師による講義
- テキストに基づいた、演習を兼ねた講義(含む宿題の発表と実験)
- 上の内容についての質問・議論
- 演習にはスパゲッティとペットボトル等を用いた実験を含む。可能であれば有限要素法コードの実行も含む。
- ADVENTURE Windows版をインストール可能なノートPCを持参のこと。
4. 講師陣
中央大学精密工学科 教授 工学博士 辻知章先生
CAFEコーディネータ 博士(工学) 三好昭生 株式会社インサイト代表取締役
5. テキスト
「なっとくする材料力学」 辻知章 講談社 2002
副読本:
「強さの不思議―ものづくりで遊ぶ材料力学」, 日本機械学会, 技報堂出版, 2005
6. 講義内容
1コマを半日で行う。
第1コマ 材料を壊して見よう
健全な機械や構造物を作るには、その元となる材料がどの位の力で壊れるのかを知るのが第一歩である。機械系の学科では、実験実習の中で行われるのが一般的である。ここでは、引張試験機を使って、身近な材料から、鉄等の機械材料まで、手当たり次第に壊して見る。
第2コマ 材料力学の意味と目的
材料力学の意味、材料力学の目的、壊して分る強さ、専門用語作用反作用の法則、ベクトル図、剛体に働く力のつり合い、剛体に働くモーメントのつり合い、フックの法則、ばね定数の問題点
第3コマ 力から応力へ、変位からひずみへ
ばね定数の問題点、力(内力)から応力へ、変位からひずみへ、材料力学版フック
の法則、応力とひずみの種類と単位、せん断ひずみとせん断応力との比例関係、ヤング率
第4コマ 棒の引張りと圧縮
JIS、軟鋼の応力-ひずみ線図、弾性限度、降伏、ポアソン比、安全率、疲労破壊
7. 主催
NPO法人CAFE
http://npo-cafe.jp/
お問い合わせ先
特定非営利活動法人CAFE 実践的構造設計講座事務局
担当:大川裕幸
TEL : 03-5215-5337 FAX : 03-5215-6838
E-mail : ho@ mido-j.net